もの忘れ外来

最近、少し前のことを忘れてしまう。大切なものを何度もなくしてしまう。

自分では気にならないが、周りの人からもの忘れを指摘されるなどの症状はありませんか?

もの忘れは加齢により誰でも起こる症状ですが、高齢化社会になり、認知症は増えています。2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人は認知症になる見込みです。現在でも、75歳の10人に1人、85歳では3人に1人が認知症と言われています。

今の医学では、アルツハイマー型認知症を、完全に予防したり、治したり、進行を止めたりすることはできませんが、早期に診断することにより、進行を少しでも遅らせ、患者さんが快適に暮らせる期間が長くなるよう、また、介護者の負担を減らすことはある程度可能です。

当院での認知症の診断は、御家族からの生活状況の聞き取りや、認知機能検査(HDS-R・MMSE等)、MRIでの画像診断。そして、VSRADというMRIを用いた早期アルツハイマー型認知症診断支援システムを導入し、認知症診療に役立てています。

また、ご本人が受診したがらない場合も多く、そういう場合は、「年齢のことがあるので健診に行く」などと言って受診していただき、お話をした上で、認知症に必要な検査を患者さんにお勧めしていくこともあります。そのような場合は、事前にお電話などで御連絡いただければ適切に対応しますので、お気軽にお問い合わせください。